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《考察 3 》 ウルザの後継、カーン

個別カード考察3 

二日連続更新!今回もドミナリアのカードを紹介していきます。

 

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ドミナリアのトップレアにして、パワーカード。無色なので色を選ばない。前評判でも強いと言われていますが、個別の能力を見ていきたいと思います。

 

 

Karn, Scion of Urza / ウルザの後継、カーン (4)

伝説のプレインズウォーカー — カーン(Karn)

[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを公開する。対戦相手1人は、そのうち1枚を選ぶ。そのカードをあなたの手札に加え、他の1枚を銀(silver)カウンターを1個置いた状態で追放する。

[-1]:追放領域から、あなたがオーナーであり銀カウンターが置かれているカード1枚をあなたの手札に戻す。

[-2]:「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。

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[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを公開する。対戦相手1人は、そのうち1枚を選ぶ。そのカードをあなたの手札に加え、他の1枚を銀(silver)カウンターを1個置いた状態で追放する。

 

2枚めくった内、1枚が手札に加わります。

選択権が相手にありますので、土地が1枚でもめくれると殆どのケースで土地が選ばれます。一般的なデッキを仮定し、60枚中、土地25枚、毎ターン土地を置き4ターン目にカーンをキャストしてプラスを起動すると仮定します。

 

デッキ枚数 50枚 (内土地が21枚)

2枚めくって土地が1枚以上来る確率は、、

約64.4%

 

実際には6.5割程度の確率で土地を手札に加えられる計算になります。思ったより確率が高いです。4ターン目にキャストしない事も勿論ありますが、初動は5割~6割程度は土地を握らされると考えた方が良いです。2枚が両方土地でない場合も3割強ありますが、もちろんその中で不要牌が選ばれますので、このプラス能力で有効牌を引く事を期待しすぎない方が良いでしょう。土地が1枚手に入れば十分アドですけどね!

 

よって、カーンを出す時は数回能力を起動しなければ最大限効果を発揮する事が出来ず、返しで除去されてしまうと、4マナの投資に対して、小さいリターンで終わってしまう事を念頭に置かなければなりません。

今のスタンダードに限っては、《ヴラスカの侮辱》《排斥》等をカーンに打ってくれればテンポ的にも損は無く儲け物だという考え方も出来ますが、モダンではPW対処の選択肢が広がりますので、除去されるとテンポ面で損をする事もあります。除去された際の仕事量を比較して、他の4マナPWと競合しますね。(ジェイス、ナヒリ等)

また、PW共通の課題ですが、打消されると大きなテンポロスになるので、除去以上に警戒しなければなりません。

 

カーンを相手にする時は、プラス能力を数回起動されると、戦闘で落とすのもかなりの労力を使います。盤面を見て、無理にカーンを攻撃せず相手のライフを詰める事を優先した方が良い時もあるでしょう。

 

 

[-1]:追放領域から、あなたがオーナーであり銀カウンターが置かれているカード1枚をあなたの手札に戻す。

この能力はもう片方の能力を最初に起動する事が前提ですが、プラス能力より質の良いアドバンテージを得る事が出来ます。

最初にプラスを起動し、カーンを維持したままターンを迎える事が出来れば、マイナス能力でより確実なアドバンテージを得る事が出来ます。除去、ハンデス等で事前に安全確認をしてから出すと良いですね。

 

 

 

[-2]:「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。

 

最低でも1/1のアーティファクトトークンを戦場に出せます。スタンでは、即席に利用出来るのが良い感じです。2回連続で使うと2/2が2体。忠誠度の消費に対しては単体では少し物足りないでしょうか。

モダンでは、同じ4マナ域のPWである《野生語りのガラク》のビーストトークンが3/3だと考えると、単純に比較は出来ませんが、同程度以上のサイズを狙いたいです。

ある程度アーティファクトに寄せたデッキであれば、4/4以上も狙えますので、強力な能力になりえます。

 

 

 

 

総合してみると、ハンドアドバンテージ、ボードアドバンテージ獲得の両方に長けた強いPWですが、

能力は複数回起動が前提 → 中速以下のミッドレンジ・コントロール向き

トークンのサイズがアーティファクト依存 → 多少アーティファクトに寄せたデッキでないと、サイズが心許ない。

 

上記の理由から、無色のPWではありますが、最大限長所を発揮するにはある程度デッキを選びます。

 

 

スタンダードでは即席デッキや黒単、ミッドレンジからコントロールまで既に大活躍しています。

モダンでは親和や単色コントロールに少量採用されているのを見ましたが、まだ居場所を模索している感じでしょうか。いずれにせよ、適切な居場所を見つければ、今後大暴れする事は間違いないですね!